スラッシュドット ジャパン | 言語は思考を決定するのか?
論文の著者はコロンビア大学の研究者であるPeter Gordon氏で、ブラジル・アマゾンのピラハー族の数の概念に関して観察を行っています。数字をあらわす言葉として1と2しか持たない(それ以上はたくさんになる)この種族に対して数の違う電池、魚などが写っている画像を使う「マッチング課題」の試験を行ったところ、数が3以上になると物体が何であっても判定するのに苦労していたそうです。Gordon氏は、ピラハー族では数を表す言葉が無いために、数の認識に明白な影響が出ている、と結論づけています。言語は、エンコーディングにおける測定尺度(比較基準?)みたいなものだと思いますから、まぁ、こういう現象は現在の理論の許容範囲内という気もしなくもないのですが・・・。 ともあれ、言語を決定、とまではいかずとも、フレーミングのアンカーくらいにはなってるでしょうね。 #
by Muneaki_TODO
| 2004-08-26 17:17
“恋愛を一度もしたことがない女はたびたび見つかるものだが、恋愛をたった一度しかしない女はめったに見つからない”ラ・ロシュフーコー(フランス) 恋愛になにかうらみがあるわけでも、それに固執するわけでもないです。でもときどき、やたら面倒くさくなったり、その不可思議さにうちのめされたりしちゃったりするもので。 進化的適応価、つまるところ進化の過程でその性質を持っていることが有利に働く程度のことですけれど。その行動傾向をもっていることで、生態環境において生き残りやすくなるもののことですね。例えば、性欲が湧かなくて異性に興味が湧かない単体はなかなかセックスして子孫を残そうとしないし、食欲が湧かない単体は餓死してしまう、ということです。性欲はわかるにしても、どうしてこんな面倒くさいことをするのだろう、と時々考えるわけです。 恋愛することで、何か得があるか。 まずひとつに、生態学的な視点。お互いのコミットメント(まぁ愛着のような、没入のような、個人的関与のことです)関係を確立することで、男性は自分が養育する子供が本当に自分の子孫である(だれかほかの固体の子孫でなく)確率が、女性は男性に養ってもらう(食事にありつける)確率が上がる。 ちょっと夢がないね。 もうひとつ、心理学的な視点。恋に陥ることで自己概念に大きな変化が生じて、自己描写の多様性に変化、自己効力感の増加と自尊感情の上昇が生じる(Aron, et al., 1995) そうです。まぁ、恋愛行動が一般的になったことで、副産物として生じた現象もあるでしょうけれど、情緒的に深くコミットするということは、そこから受ける影響もおおきくなり、また、その重要な他者からの視点を強く意識するようになり(榎本, 1998)、自身についての社会的および客観的な視線を内的に獲得することになります。自己を正確に認識することで、自己向上のための有効なプラン作成につながるでしょうし、社会性の獲得の結果、より適応的な性質を得ることが可能になるでしょう。 結局、夢がない。 ともかく、ぼくたちは、恋をするためだけに恋をしているわけではないし、たとえ本人たちがそう思っているにしても、その恋の結果はそのためだけに機能しているわけではないです。以上、反論受け付けます。 #
by Muneaki_TODO
| 2004-08-25 13:16
| こころと社会
長寿保証するたんぱく質を発見…日本とチェコ共同で
長寿に重要な役割を果たす新しいたんぱく質を、国立遺伝学研究所(静岡県三島市)とチェコのサウスボヘミア大学の研究チームが明らかにした。 このたんぱく質がうまく働かないと生活習慣病などを発症する恐れもあり、寿命を延ばす治療法開発にもつながると期待される。 12日付の英科学雑誌EMBOジャーナル電子版で発表された。特にコメント無し。 とりあえず、いま友達がチェコにいってるはず。 #
by Muneaki_TODO
| 2004-08-15 10:25
| News
DNA半導体化のメカニズム発見
独立行政法人 物質・材料研究機構のプレスリリース(8月13日)によれば、コンピュータ・シミュレーションによる研究で、DNAの電気抵抗を制御するメカニズムが見出された。だからといって人間がコンピュータだってことではなく・・・。きっと安っぽいSFが出るんだろうなぁ。 #
by Muneaki_TODO
| 2004-08-15 10:21
| News
日本の医師免許ない世界的権威、神戸で心臓手術に参加
日本の医師免許を持たないイタリア人医師が今年3月、神戸市長田区の高橋病院(高橋玲比古院長)で、心臓バイパス手術に加わっていたことが14日、分かった。 医師は同手術の世界的権威で、学会出席のため来日し、技術交流を目的に同病院を訪問していた。市保健所は、医師法に違反する可能性もあるとして、病院から事情を聴く方針。結果は良好らしいけれど・・・。 技術か倫理か、それらって共存しないものなのだろうか。そりゃ、法体系にコミットすることは大切なんだろうけれど。 #
by Muneaki_TODO
| 2004-08-15 10:18
| News
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